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トラッキングノスタルジー

懐かしいような

切ないような

胸を締め付けるような感覚

気を抜いたら涙が溢れそうな想い

今この場所とは違う誰か別の追憶の底から湧き上がるような気持ち

 

俗にノスタルジーや郷愁などと言うけれど

過去の思い出や故郷を思い返しているわけではないときも多々ある。

 

初めて触れる曲、絵画、人、風景

ひとむかし前の知らないはずのモノ

創造で描かれる未来の世界

あいつはなぜノスタルジーを引き起こす?

 

前世だとか、レトロフューチャーだとか

いろんな言われ方や似たような感覚があるようだけれど、

定かではないことが多いようである。

私はこいつを一旦追いかけてみることにした。

 

ノスタルジーや郷愁はそもそも

過去の経験などから

ふと思い起こされる記憶と

その時に起きたすでに失われた情動。

喪失感情のようなもの。

しかしネガティヴな面ばかりでなく

心理的なポジティブな面もあるようだ。

漠然とした「あの頃」という、もはや美化されたような時が、自己肯定に役立つ場合がある

 

また懐かしむ思いと共に

二度とみることができないかもしれないものへの感情を含む。

夕日をみて切なくなる思いもそれに似ている。

刹那的な世界を憂いているのかもしれない。

今日という日、

今この瞬間も死に続ける自分の細胞たち、

無意識のうちに享受している事実と対峙しているのかもしれない

 

美しいものに対しても起こり得るようである。

創造の世界における美しい世界

移りゆくことのない世界

最も絶頂でありそれ以上はありえない盛者の世界

 

あぁ無常。

 

そんなものたちの前で

私たちはきっとあまりに無力で

どうしようもない思いを抱えるのだと思う

 

あぁデカイ。

 

とにかく計り知れないくらいの力がはたらいていることに気付かされる。

 

空を見上げる、海を見る、

壮大な自然を触れる

 

歳を重ねるごとに増えるのは

経験や年を重ねるごとに同心円状に増え続ける未知数な世界

そんな諦めにも似た感情がノスタルジーなのでは…

 

時空を問わない疑似体験

自分が強く心揺さぶられるもの

叶わないけど憧れるもの

そして原動力

ノスタルジーを超えて私を支えるもの

 

ノスタルジーよ、落ち着いてくれ

もう少しゆっくり話をしよう。

君をもっと知る必要があるみたいだ。